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『酷くしないで』を読んだ感想と電子版コミック情報
ねこ田米蔵の人気BLマンガ『酷くしないで』を読んだ感想・レビューや作品の解説、おすすめポイントをご紹介したいと思います。
『酷くしないで』は電子コミックとしても配信されており、電子版限定の作品も配信されているので、気になる方は電子版をチェックしてみてくださいね。
『酷くしないで』のあらすじ
少年は青年へ、そして大人へと成長する。すれ違いながら愛を深めていく、ねこ田米蔵のロングヒット作『酷くしないで』
『酷くしないで』は、不良とガリ勉、2人の恋愛を描くねこ田米蔵さんのヒット作です。
2005年7月からの連載という、BLとしては異例の長期にわたる人気作で、最新話が発表されるたびに話題になっています。ここでは『酷くしないで』のあらすじ、そして作品の見どころを紹介します。
出会い・高校生編
「お前が俺を変えたんだろ」
成績優秀な奨学生・眠傘（ねむがさ）は、テストの順位を落とせないというプレッシャーから出来心でカンニングをしてしまう。そのカンニングを見ていた遊び人で金持ちのクラスメイト・真矢（まや）。
真矢は眠傘を呼び出すと服を脱がせ「カンニグを黙っている代わりに」とセックスを強要する。しかし身体だけの関係だったはずの2人の間に、時間とともに確かな感情が芽生え始めていく。
真矢よりも何よりもテストと勉強が大事な眠傘、そして自分勝手にふるまっているはずだった真矢。しかし真矢はいつしか、逆に眠傘に振り回されていると気付く。
そして眠傘も、真矢の言いなりでセックスの相手にされているはずが、毎日真矢からの連絡を待つようになっていた。
2人はようやく思いを通わせるが、平穏で甘い時間は長く続かない。
高校三年生、受験・進路という現実。真矢は眠傘に対して恥ずかしくない人間であろうと自分の進路と将来について向き合い、大学を目指して勉強を始める。しかしそのせいで2人は会う時間が減り、眠傘は不安と苛立ちを募らせるようになる。
大学生編
大学生になった2人は、高校生の時よりも自由に会えることに幸せを感じていた。
互いにできた新しい友達に激しくヤキモチを焼いたり、破局寸前までのトラブルになったりしながらも2人は、より一層愛情を深めていく。
そして、長い間一人暮らし状態になっていた真矢のもとに、突然父親が帰ってくる。
父に眠傘との関係が見つかり、真矢は家を出ることになってしまう。それまで自由にしていた金も住むところも失った真矢。トラブルと試練の連続の2人の恋の行方は――？
『酷くしないで』の作品解説
ロングランの秘密① 2人の少年の「男」としての成長
『酷くしないで』がここまでロングヒットとなっているのは、この漫画が2人の恋愛を描いたものだけではないからです。
眠傘に恥じない男であろうと、真矢はどんどん大人の男へと成長していきます。
勉強を始め、ちゃらちゃらとしていた外見もがらりと変え、傲慢だった性格も大人らしい落ち着きを身につけていきます。
そして眠傘もまた、勉強と自分のことだけで精一杯だったのが、友達のことを思いやったり真矢に対しても嫉妬したりと、感情豊かに変化します。
2人の人間としての成長ストーリー、これがまず大きな人気のポイントです。
ロングランの秘密② 幸せなラブラブだけでは終わらない！
いろいろあったけど両想いになってハッピーエンド！ということにならないのが『酷くしないで』の大きな魅力です。
2人が幸せをかみしめる間もなく、次々とトラブルが降りかかります。
時に恋路を邪魔され、またある時にはトラブルに自分から飛び込むような形になってしまったりします。
ほんの少しの勘違いによる大ゲンカや嫉妬、そして時に感じてしまう「俺たちはこんなにも違う」という差。違うからこそ惹かれあうのに、眠傘は何度も勝手に自分から壁を作ってしまいます。
そしてそのたびに気持ちをぶつけあい壁を壊し、絆がより一層深まっていく様がとてもドラマチックです。
始まりは無理やりだったにも関わらず、2人の恋はピュアです。
だからこそきっかけを思い出して苦しむ描写は切なくなります。また、恋愛だけではなく、受験問題などの厳しい現実、親や世間から見た男同士ということ、サブキャラクターたちの個性、それらも話をより深くし、魅力を高めています。
『酷くしないで』のおすすめポイント
『酷くしないで』のおすすめポイントは以下になります。
・傲慢でわがまま、自由奔放だった真矢の「男」としての成長
・眠傘が、愛情を感じながらも時に抱いてしまう不安により生まれるすれ違い
・個性的なキャラクターたちによる、息つく間もないストーリー展開
・気持ちいいのは受けだけじゃない。セックス中の攻めの気持ち良さそうな顔
・俺様からわんこになったかと思いきや、時に顔を出す真矢のＳっぷり
・ポーチなどのグッズにもなった、眠傘の白ブリーフへの作者のこだわり
まだまだドラマは続いていく『酷くしないで』のこれから
2005年からの連載ということで、一話から読み進むにつれ絵柄はどんどん洗練され、美しさも色気も男らしさも増していきます。
普段はドＳ攻めの真矢の、時に見せる大型犬のような姿や、いじらしい受けのネムネムの、大事なところでは問題からは逃げずに立ち向かう男らしさに胸がときめくこと間違いなしです。
『酷くしないで』は、マガジンビーボーイにて連載中です。まだまだ完結しそうにないこのシリーズから、この先も目が離せません！
『酷くしないで』の電子コミック情報
著者名：ねこ田米蔵
出版社：ビーボーイ編集部
連載誌・レーベル：ビーボーイコミックス
ページ数：179ページ
立読ページ数：18ページ
ファイルサイズ：79.0MB
価格：571円 (税別)
『酷くしないで』1～7巻のほか、電子限定の『酷くしないでplus＋』1～3巻、『酷くしないで 小鳥遊彰編』も発売中。
※電子版作品情報は国内最大級の電子書籍ストア「eBookJapan」内の情報となります。
『酷くしないで』以外のねこ田米蔵作品
『酷くしないで』以外のねこ田米蔵の作品を簡単にご紹介いたします。
電子コミックなら無料立ち読み（試し読み）ができるので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
『神様の腕の中』
名門の全寮制パブリックスクールに通う、上流階級の少年たち、そして神父の恋模様を描く。
『魅惑仕掛け 甘い罠』
超絶イケメン・スーパードＳの上司の正体は…！ゲイアレルギーの主人公・雨深を落とそうと仕掛けてくるオネエ上司・蜂鳥の甘い罠の数々。